炭酸再考その4、炭酸のpHとは?
炭酸のpH(ピーエイチ)とは?
pH(ピーエイチ)とは水溶液中の水素イオン濃度指数のことで、水溶液中にどんぐらいの比率で水素イオン(H+)が入っているかでその水溶液が酸性なのかアルカリ性なのかを示す指標のことです。
昔はペーハーってドイツ語読みでしたが、最近はピーエイチだそうです。
ここで肝心なのは水溶液中なので、乾いたものにはpHはありません。
よく髪とか肌のpHがどうのこうの書いてありますが、髪や肌にpH試験紙やpHテスターをつけても何の変化もありません、、、、、、
pHは水がないと計測できないのです、、、、、、
そう、髪や肌のpHは濡れないと計測できないのです。
最初に水溶液中と書きましたでしょ?
つまり髪や肌のpHは水に浸けて溶け出した成分のことなんですよ、要は出し汁です。
水は何処にでも入って行き、いろんな成分を溶かし出します。
もちろん肌の表面や髪の中にも入っていって成分を溶かし出しますので、よく出汁が取れます。
その出し汁のpHを計測して、酸だとかアルカリだとか言ってるわけです。
文献に書いてある肌や髪の出し汁は弱酸です。
pHは1から14まであって、1に近づくほど酸性が強くなり、14に近づくほどアルカリ性が強くなります。
ちょうど真ん中の7を中性と言い、7よりちょっと低い数値を弱酸と言い、ちょっと高い数値を弱アルカリと言います。
水はpH7の中性なので、溶け出した成分によりどっちに傾くのかが重要になるのです。
髪や肌のpHは文献によると4.5〜5.5の弱酸性ですが、炭酸のpHも同じ弱酸性でT2sysで作る炭酸はpH4.8前後です。
文献に書いてあると言いましたが、実際に計測すると結構バラバラみたいですが、等電点は、より酸性に傾いていると言うデータもあります。
髪や肌はタンパク質からできており、そのタンパク質はアミノ酸から出来ています。
髪や肌は20種類のアミノ酸からできており、そのアミノ酸の比率でpHを決めたみたいです。
アミノ酸は両生イオンといい、プラスの電化とマイナスの電化をどっちも持っています。
そのプラスとマイナスの電化が等しい所を等電点といい、その時のpHがアミノ酸のpHになります。
アミノ酸は何種類もあり等電点が酸性のものもあればアルカリ性のものもあります。
そう言う様々なアミノ酸が20個集まって肌や髪を作っていて、アミノ酸の比率により電荷の量が変わってきますのでひっくるめて髪や肌の等電点を決めたみたいです。
20種類のアミノ酸をまとめて電荷的なバランスが取れている箇所が髪や肌の等電点ときめ、その時のpHが4.5〜5.5と言われいるわけであります。
まーその程度に覚えておいて頂いて、この等電点の時が一番髪が強くなると言われていますが、これは髪の中のイオン結合が強固になることを言います。
よく髪の三大結合とか言われますよね?
①シスチン(ジスフィールド)結合
②イオン(塩)結合
③水素結合
この中のイオン結合が等電点の時に一番強固になると言われています。
♪縦の糸はあなた〜横の糸は私、、、、、
この縦の糸(あなた)がペプチド結合(これが切れたら毛は終わり)
横の糸(私)がこの三大結合
だけど私(横の糸)はへなちょこです、、、、、、、、
水素結合は濡れると切れるし、アルカリや酸に傾くとイオン結合は切れるし、パーマ液のような還元剤をかけるとシスチン結合は切れる
もう切れ切れなんです。
ことダメージがある髪なんか等電点がさらに酸性寄りになると言われていますので、アルカリや水に対する耐性はさらに低くなります。
そういうダメな私を労わる意味でも炭酸は有効なんですよ。