肌と炭酸の関係
昨日の夜に髭剃ったのに、朝にはもうザラザラしてる、、、、
髭の伸びる速度ってめちゃくちゃわかりやすいです。
髭の伸びる速度って1日に0.02〜0.04㎜って言われてますが、髪の毛も一緒です!
まー髪や髭は毎日ちゃんと伸びてくれるので、自分達(理美容師)の仕事もなくならないのですが、肌はどうなんでしょ?
実は髭も髪も肌も材料は一緒なんですよ。
髪も髭も肌も細胞分裂により生み出されるんで、原材料はタンパク質と核酸です。
口から入ったタンパク質は胃で分解されアミノ酸になります。
そして小腸でアミノ酸が吸収され、血液に乗ってくまなく人体の各部に運ばれます。
そして核酸は細胞内にあり、運ばれたアミノ酸を順序よく配列させ、ここは髪、ここは肌みたいに作っていく人体の設計図みたいなもんです。
この核酸のことをDNA(細胞を作り出す情報)、RNA(情報を元に細胞の元になるタンパク質を作り替える)と言います。
そうして運ばれたアミノ酸は髪や肌になっていくって訳です。
髪や髭は毛乳頭にある毛母細胞に送られたアミノ酸により、DNAとRNAにより毛母細胞になり、それが分裂していって毛になるのです。
一方肌は、表皮の一番下にある基底層というとこで作られます。
この基底層で作られ細胞分裂して上に押し上げられたものを表皮と言い表皮には血管を持たず上に押し上げられて行きやがて角質となり剥がれ落ちる仕組みです。
この表皮の1番の目的は、外部からの異物の体内への侵入を防ぎ、水の拡散を防ぐバリアです。
そしてターンオーバーとはこの表皮の入れ替わりの事を言います。
一般的なスキンケアとはこの表皮に対して行われるものなんですが、、、、、、、
バリアなんで、そんなやたら通しません!
例えば保湿物質のヒアルロン酸ってのがありますが、、、、これは外付けしても表皮には留まりません。
なぜなら、、、、バリアだからwww
しかし、このバリア何でも通さない訳じゃなくて、、、通すものも存在するのです。
ヒアルロン酸の分子量は100万以上と言われていますが、表皮を通過できる分子量は3000以下と言われてますので、、、、作用する場所は剥がれ落ちる角質の表面ということで付け焼き刃にしかなりません。
まー無いよりあった方が気休めになる、、、、程度です。
更に皮膚表面には酸性脂肪膜(皮脂膜)というものが存在します、これは皮脂や汗や常在菌が混じったもので弱酸性を保ち、雑菌などから皮膚を守る二重バリアみたいなもんです。
この酸性脂肪膜は過度な洗浄やアルコール、薬剤なんかで破壊されてしまいますんでコロナ禍のアルコール消毒や異常な手洗いのせいで手荒れが増えたのはそういう事です。
また、粘膜にもこの酸性脂肪膜は存在しますが、温水便座で尻の穴が痒くなる(温水便座症候群)のようにお湯でも分解されちゃいますんで、洗いすぎは皮膚や粘膜には悪い事だと覚えてください。
では、表皮が通すものはなんなのか?
皮膚から化学物質を吸収することを経皮吸収と言いますが、例えば膏薬やニコチンパッチや塗り薬なんかも通します。
炭酸ジェルをつけて皮膚が赤くなる現象もまた、経皮吸収なんですよ。
そして炭酸は表皮だけではなく、真皮にも影響を及ぼすことがわかっています。
花王のデータその1
花王のデータその2
どうですか?、どんな高級化粧品でも外からつけるものは全て付け焼き刃、重要なのは内部の代謝を促進させるメカニズムになるのです。
更には炭酸は毛髪への影響も確認されています。
重要なことは血流と弱酸ということがわかったと思います。
そして血流に関してはボーア効果が重要になります。
しかし、肌のターンオーバーは一朝一夕と言うわけには行きません、、、、、
加齢と共にその日数は増えていくわけですから、、、、
60代で、、、、100日だってw
だから毎日続ける事が重要になるのです。
毎日10分間ゼロジェルを顔につけても自分は100日はかかります、、、、61だから、、、、
しかし、そんなもんです。
世の中には魔法のようなものは存在しません、、、、、、
一番いいのは、家庭のシャワーに炭酸つけて毎日浴びる事なんだけどね。
これはマイクロバブルとかじゃ逆立ちしてもできない芸当なんですよ!