炭酸再考その11、トリートメントと炭酸の関係
ちょっと前まで炭酸とトリートメントは相性悪いと考えられていました。
実際、初期の頃には併用はあんまり進めていませんでしたが、、、、
実はインナー処理には炭酸はとても適していることが判明したのです。
以前からも感覚的には相性いいんじゃ無いのって分かっていた事なんですが、データとして出ると説得力ありますね!
社内データではアルカリを残留させて湯洗と、同条件での炭酸水洗ではキューティクルの膨潤を防ぎ表面を整える事がわかったいました。
これは2012年にマルセルに提供したデーターなんですが、当時は過膨潤を防ぎ、pHコントロールで毛表皮を整え、その後の処理(トリートメント)など均一に乗りやすくなると考えていました。
アルカリ残留があると何がいけないかというと、アルカリが残留すると、より多くの水が入り込み髪を過膨潤させることがわかっています。
必要以上に膨潤させると入り込んだ水に髪のアミノ酸やセラミドなどが流れ出し、結果髪が痩せ強度も低下することは分かっています。
もちろんアルカリ残留がない髪も水で膨潤されますが、飽和量というのがあり必要以上には膨潤しません。
アルカリ残留があるとそのリミッターを外しちゃう感じですね。
まーその程度に考えていたのですが、炭酸水は髪の中身のケラチンに作用することがわかりました。
以前から炭酸は肌の角質層に入り込み水分保持力が高いので肌を滑らかにすることが確認されていましたが、同様に髪にはどう作用するか花王が実験したデータがあります。
これからわかることは、水溶性のケラチンなどを炭酸に溶かし込み髪に入れると、髪のケラチンに入り込み水と一緒に抱え込む、、、、、
正にインナー処理に適していることが分かったのです。
花王のデータは炭酸によりコハク酸を髪に蓄積させたものでした。
こう言った経緯から炭酸はトリートメントに最適という結果に至りました。
正に炭酸トリートメントですね!
今後トリートメントシステムに組み込むことで更なる効果が期待できますよね!
是非検証してみてください。