レギュレーターって実は大変な仕事をしています。
水の三重点は0.006気圧で0.01℃、するとこの条件で、沸騰と凝固と液化が起こります!
凍るとき凝固熱がでて、温度が揺らぎ沸騰する!
すると今度は気化熱で温度が揺らぎ、液体になりまた凍り、沸騰する。
これは実験の世界ですが、現実にもありえないモノを液体にして販売しているモノがあります。
それは炭酸ボンベ!、いわゆるミドボンです!
液化二酸化炭素(液化炭酸ガス)と書かれています、これは特別なものじゃなくて皆様お使いになっているミドボンの中身です。
これは水に二酸化炭素を溶かすのではなく、二酸化炭素そのものを液化させるのです。
二酸化炭素の固体は皆様ご存知のドライアイスですよね?
ドライアイスの温度は−78.5℃ 以下です。
でもドライアイスを放置すると気体になりますよね?
白い煙が大量発生しますでしょ?
あの煙は二酸化炭素じゃなく、空気が凍って白くなるだけなんですが(二酸化炭素は目に見えない)液体になんかならないですよね?
二酸化炭素を液体にするにはもう一手間必要なんです。
それが圧力。
これに5.1 atm=5.1気圧の圧力を加えると二酸化炭素は液体になります。
つまり、皆様の手元にあるミドボンの中身は超高圧の世界なんです。
それを安心して使える圧力まで下げてくれるのがレギュレーター。
レギュレーターは圧力の狭間で一生懸命仕事しているのですがそれだけ壊れやすい環境にいることも理解してくださいね。
故障したらすぐ交換、これが超高圧を安全に使うための鉄則です!