電子の移動〜酸化還元について、その2
前回で大まかに電子の移動を書きましたが、髪の中での電子の移動をかいつまんで書いておきます。
髪は弾力があり、他の糸みたいな繊維とは違いますよね?
繊維は縦の繊維だけで構成されているんだけど、髪は縦と横で繋がっているから弾力があり、強度もあるんですね。
髪に於ける酸化還元とは、この横の糸をどう断ち切って再度繋げるのか?って事なんです。
切るだけ切ったらグダグダになっちゃいますもんねw
因に縦まで切っちゃったら溶解しちゃいます、、、、溶けちゃうって事ですよね。
因にこの溶解ってのは強アルカリ域で起こり、分解っていうのは強酸域で起こります。
まーどっちもバラバラになっちゃうんですけどね。
髪の横の繋がりは大きく分けて3つあります。
水で濡らすだけで切れる横糸も有ります、、、、、これを水素結合と言います。
pHが高くなったり低くなったりすると切れる結合は、、、、、塩結合、またはイオン結合と言います。
つまりアルカリ水を髪にかければこの2つは切れるので、髪がゆるくなりますよね?
極端な話し、水で濡らすだけでも水素結合は切れるし髪は膨潤するので軟化しちゃいます。
更にアルカリが加わるともっと水を吸い、塩結合まで切っちゃうので膨潤→軟化は進みます。
さらに髪で一番多いのがS-S結合、、、、、硫黄結合とも言います。
このSって言うのが硫黄の元素記号だから、、、、、、
このS-S結合はジスルフィド結合とも呼ばれ、ちょっと専門的にカッコつけて言いたい人はよく使います。
いろんな呼び方をするから余計にややこしく感じるんですよねw
このジスルフィド結合はチオールの酸化によって得られますが、、、、、、、
またチオールという訳の解らない言葉が出て来てしまいましたね、、、、、、
チオールは R−SHで構成された有機化合物で、パーマの1剤に含まれてる奴です。

髪は普段はこのチオールのHがないためS-Sで一対になっていて、
R-S-S-Rなんですけど、パーマ1剤のチオールが水素を放出してS-Sが水素を受け取っちゃうから、、、、、
R-SH HS-Rって言う具合に横の糸が切れちゃうんですね。
アルカリと水とで横糸がきれてグダグダになりかけてる髪が、更に水素(電子)の移動で横糸切られる訳ですから、もっとグダグダになります。
これが、軟化と呼ばれている奴です。
まー、中性域でも酸性域でもこの3つの結合が微妙に切られるので軟化はしますよ。
パーマ液に於いてはこの度合いをチエックするのが、軟化チェックと言う事になります。
アルカリの高い方がより軟化して、中性や弱酸域ではアルカリ程軟化はしないけど、軟化はしていると言う事ですね。
そして、この3つの結合を元に戻す作業を酸化と言います。
もっとも水素結合は乾けば戻りますし、塩結合はpHを等電点に戻してあげれば付きます。
酸化とは分断されたチオールを酸化して、また元のS-Sに戻す作業です。
ここで必要なのが酸素(O)です。
R-SH HS-Rの部分のH(水素)を取り除くために水素ごと電子を奪う作業です。
だから電子(水素)を奪われたら元のS-Sと言った結合に戻るのです。
しかし大量に与えられた酸素は同時にフリーラジカル(活性酸素)になって健常な細胞まで壊してしまいます。
更に残留したアルカリは水分を溜め込み髪の膨潤を促します。
風呂に入った時に角質が水吸い込み過ぎるとふやけるでしょ?、、、、、、あれが膨潤です。
まー膨潤とは1時間後のカップラーメンだと思って下さい。
膨潤し過ぎると髪も脆くなり、傷つき易くなります。
だから、余計な酸素や残留したアルカリは除去してあげた方が良いですよね?
それをするのが炭酸という事になります。
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髪は弾力があり、他の糸みたいな繊維とは違いますよね?
繊維は縦の繊維だけで構成されているんだけど、髪は縦と横で繋がっているから弾力があり、強度もあるんですね。
髪に於ける酸化還元とは、この横の糸をどう断ち切って再度繋げるのか?って事なんです。
切るだけ切ったらグダグダになっちゃいますもんねw
因に縦まで切っちゃったら溶解しちゃいます、、、、溶けちゃうって事ですよね。
因にこの溶解ってのは強アルカリ域で起こり、分解っていうのは強酸域で起こります。
まーどっちもバラバラになっちゃうんですけどね。
髪の横の繋がりは大きく分けて3つあります。
水で濡らすだけで切れる横糸も有ります、、、、、これを水素結合と言います。
pHが高くなったり低くなったりすると切れる結合は、、、、、塩結合、またはイオン結合と言います。
つまりアルカリ水を髪にかければこの2つは切れるので、髪がゆるくなりますよね?
極端な話し、水で濡らすだけでも水素結合は切れるし髪は膨潤するので軟化しちゃいます。
更にアルカリが加わるともっと水を吸い、塩結合まで切っちゃうので膨潤→軟化は進みます。
さらに髪で一番多いのがS-S結合、、、、、硫黄結合とも言います。
このSって言うのが硫黄の元素記号だから、、、、、、
このS-S結合はジスルフィド結合とも呼ばれ、ちょっと専門的にカッコつけて言いたい人はよく使います。
いろんな呼び方をするから余計にややこしく感じるんですよねw
このジスルフィド結合はチオールの酸化によって得られますが、、、、、、、
またチオールという訳の解らない言葉が出て来てしまいましたね、、、、、、
チオールは R−SHで構成された有機化合物で、パーマの1剤に含まれてる奴です。

髪は普段はこのチオールのHがないためS-Sで一対になっていて、
R-S-S-Rなんですけど、パーマ1剤のチオールが水素を放出してS-Sが水素を受け取っちゃうから、、、、、
R-SH HS-Rって言う具合に横の糸が切れちゃうんですね。
アルカリと水とで横糸がきれてグダグダになりかけてる髪が、更に水素(電子)の移動で横糸切られる訳ですから、もっとグダグダになります。
これが、軟化と呼ばれている奴です。
まー、中性域でも酸性域でもこの3つの結合が微妙に切られるので軟化はしますよ。
パーマ液に於いてはこの度合いをチエックするのが、軟化チェックと言う事になります。
アルカリの高い方がより軟化して、中性や弱酸域ではアルカリ程軟化はしないけど、軟化はしていると言う事ですね。
そして、この3つの結合を元に戻す作業を酸化と言います。
もっとも水素結合は乾けば戻りますし、塩結合はpHを等電点に戻してあげれば付きます。
酸化とは分断されたチオールを酸化して、また元のS-Sに戻す作業です。
ここで必要なのが酸素(O)です。
R-SH HS-Rの部分のH(水素)を取り除くために水素ごと電子を奪う作業です。
だから電子(水素)を奪われたら元のS-Sと言った結合に戻るのです。
しかし大量に与えられた酸素は同時にフリーラジカル(活性酸素)になって健常な細胞まで壊してしまいます。
更に残留したアルカリは水分を溜め込み髪の膨潤を促します。
風呂に入った時に角質が水吸い込み過ぎるとふやけるでしょ?、、、、、、あれが膨潤です。
まー膨潤とは1時間後のカップラーメンだと思って下さい。
膨潤し過ぎると髪も脆くなり、傷つき易くなります。
だから、余計な酸素や残留したアルカリは除去してあげた方が良いですよね?
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